こんにちは、ねこまるです。
小学校で支援員をしながら、
先生のオンライン秘書として教育現場を支えるお手伝いをしています。
クラスレクとは「クラスレクレーションのこと」。
「クラスレク 何にしよう……」
「盛り上がるレクって、結局どれ?」
「うちのクラスで本当に楽しめるのかな…?」
いざ、クラスレクをしようと思っても何をしたらよいのか迷ってしまいますよね。
——そんな“レク迷子”の先生へ。
この記事では、学級経営に効くクラスレクを【目的別】に40種類、紹介します。
さらに、「自分のクラスに合うレクが分からない!」という先生のために、診断チャートもご用意。
読みながら選べる・見つかる・すぐできる!を目指した内容をお届けします。
クラスレクって何のためにするの?

一時間「楽しく過ごせればそれでいい」——それでももちろんOKです。
でも、実はクラスレクは学級経営の強い味方でもあるんです。
- 緊張をほぐして、子どもたちの関係をなめらかにする
- 信頼感・安心感を高める
- 「遊びの中で」見える子どもの性格・特性を知る
- 課題があるクラスでも、“小さな成功体験”を積ませられる
クラスでレクレーションをすることにはこんな効果がある。
だからこそ、ただ「盛り上がるレク」ではなく、「うちのクラスにはこれが必要」という視点で選ぶことが大切なのです。
レク迷子から抜け出す3つの視点

クラスでやるレクレーションで何をやろうか迷った時、次のことを観察してほしいと思います。その視点は3つです。
①今のクラスの様子は?
落ち着きがない?仲が悪い?沈んでる?まずは“空気感”を観察してください。
②レクでねらいたい効果は?
仲を深める?気分をリフレッシュ?目的をはっきりさせましょう。
③子どもたちの特性は?
発達段階/過敏さ/特性などにも配慮をお願いします。
クラス診断チャート|うちのクラスにはどのタイプ?

以下の質問に「はい」または「いいえ」で答えて、クラスの状態に合ったレクの方向性を探ってみましょう。
- クラス内の会話は少ない → “仲良くなるレク”へ
- トラブルが多い → “信頼感UPレク”へ
- 授業中ざわざわして集中できない → “空気を変えるレク”へ
- 子どもが疲れていて、表情がどんよりしている→ “気分転換レク”へ
- 出席人数が少ない・個別指導が必要→”少人数対応レク”へ
あなたのクラスはどのタイプだったでしょうか。
それぞれのタイプに合ったレクを次章で詳しく紹介します!
【目的別】クラスレク40選

では、それぞれのクラスのタイプに合ったレクレーションを詳しく以下に紹介したいと思います。
🌟仲良くなるレク(関係づくり)
- 名前ビンゴ
概要:クラス全員の名前を使ったビンゴゲーム。
やり方:ビンゴカードのマスにクラスの名前をランダムに書く。出席番号や呼ばれた名前が該当すればマスを開ける。
ねらい:クラス全体の名前を覚える・親しみを持つ。 - 他己紹介クイズ
概要:他の子を紹介するクイズ形式のゲーム。
やり方:ペアでインタビューを行い、相手の情報をもとにクイズを作成。他の人に出題。
ねらい:傾聴・関心・紹介する力が育つ。 - ペアで絵しりとり
概要:言葉ではなく、絵でしりとりをしていく遊び。
やり方:ペアで交互に絵だけでしりとりをつなげていく(例:りんご→ごりら→ラッパなど)。
ねらい:創造力・集中力・共感的な理解を育む。 - つなげて○○(言葉・絵など)
概要:テーマに沿って言葉や絵をリレー形式でつなげていく。
やり方:例えば「たべもの」テーマで、1人目が“さかな”、次が“なす”…というように言葉をつなげる/絵で連想をつなげてもOK。
ねらい:発想力・テンポ感・協調性の育成。 - ぐるぐるじゃんけん
概要:チームで輪を作って行うじゃんけんリレー。
やり方:二手に分かれて輪を作り、スタート地点から順番にじゃんけん。勝った人が進み、負けた人が次の人と交代。
ねらい:スピード感・連帯感・テンションアップ。 -
なんでもバトン(お題リレー)
概要:お題に沿って、どんどん回答をリレーしていく遊び。
やり方:「赤いもの」「好きな食べ物」などのお題で、1人ずつテンポよく発表していく。
ねらい:即答力・発表の楽しさ・クラスの一体感。 -
サイコロ自己紹介
概要:出た目に応じて自己紹介の内容が変わるゲーム。
やり方:1~6までそれぞれの数字に「好きな食べ物」「特技」「家族のこと」などテーマを設定。サイコロを振って、該当テーマで話す。
ねらい:緊張感を和らげながら自己開示をうながす。 - ペアで真似っこ体操
概要:1人が動作をして、もう1人がそれを真似する遊び。
やり方:交代でリーダー役とフォロワー役を決め、簡単な体操や動作を模倣。
ねらい:観察力・模倣力・信頼感を高める。
🌟信頼関係を深めるレク(協力・対話)
- 二人三脚クイズ
概要:二人三脚をしながらクイズに答える協力型ゲーム。
やり方:ペアで足を結び、簡単なクイズに一緒に答えながらゴールを目指す。
ねらい:体の連携+思考の連携で信頼感アップ。 - コミュニケーションバトン
概要:あるお題について、順に1人ずつ話をつなげていくリレー。
やり方:「最近楽しかったこと」などをテーマに、1人が話し終えたら次の人に“バトン”を回す。
ねらい:聞く力・話す力・つながりの実感を育てる。 - せーので同じポーズ
概要:ペアで心を合わせて同じポーズを取るゲーム。
やり方:「せーの!」の合図で、同時にポーズを決めて一致すれば成功。
ねらい:アイコンタクト・感覚の共有・笑いで距離が縮まる。 - 声だけ伝言ゲーム
概要:目を閉じて、声だけを頼りに伝言を回していくゲーム。
やり方:目を閉じた状態で、1人ずつ声だけでお題を伝える(動作・ジェスチャーは禁止)。
ねらい:聴覚集中力・言葉の選び方・想像力を鍛える。 - ペーパータワー(グループ制作)
概要:紙だけでどれだけ高く塔を作れるか競うチーム活動。
やり方:A4コピー用紙数枚とテープだけを使い、制限時間内でタワーを制作。
ねらい:協力・発想力・役割分担の練習に。 - ○○だけで表現(言葉を使わず感情伝達)
概要:言葉なしで、表情・ジェスチャーだけでお題を伝えるゲーム。
やり方:「うれしい」「こまった」「びっくり」などを表現して、他の人が当てる。
ねらい:非言語コミュニケーション・共感力アップ。 - ひとこと交換日記(1日だけ)
概要:1日限りのシンプルな交換日記。
やり方:ペアやグループで1日1回だけ、ひとことメッセージを交換する。
ねらい:気持ちのやりとり・文字の温かみ・相手を知る機会に。 - 小グループ相談ミッション
概要:小グループでミッションを達成するために話し合いながら進める活動。
やり方:例「みんなが納得する“クラスの合言葉”を決めよう」など、簡単な課題を与えてグループで解決する。
ねらい:対話力・合意形成・少人数での協働感覚の育成。
🌟気分転換・ストレス発散系レク
- どんじゃんけん
概要:列になって進みながらじゃんけんをして勝ち抜いていくゲーム。
やり方:左右から走ってきて「どん・じゃん・けん!」。勝てば前に進め、負けたら戻る。
ねらい:テンポとリズムで盛り上がる&運動量◎ - ごみばこボール
概要:紙くずボールを「ごみばこ」にシュートするシンプルなゲーム。
やり方:チームで順番に丸めた紙を投げて、得点を競う。
ねらい:達成感・ストレス発散・クラスの一体感 - ランダム運動じゃんけん
概要:勝敗ごとに決められた動きをするじゃんけんゲーム。
やり方:「勝ち→スキップ」「負け→しゃがむ」などの動きをあらかじめ決めておく。
ねらい:反応力・記憶力・体を動かしながら楽しむ - 爆笑ものまね大会
概要:ものまねで笑いを取りにいく自由なゲーム。
やり方:テーマを決めて1人ずつ披露(例:「動物」「先生」「キャラクター」など)
ねらい:自己表現・ユーモア・笑いによる心の解放 - リズム回し(手・足)
概要:一定のリズムを体で回していくゲーム。
やり方:「パン・パン・トン・トン」など、拍手と足踏みを交えて隣へリズムを回す。
ねらい:集中力・リズム感・協調性の向上 - 変な動きリレー
概要:変なポーズや動きをしながらバトンを渡すリレー。
やり方:「しゃがみ歩き」「ロボット風」など決められた動作で次へつなぐ。
ねらい:非日常の動きで爆笑&盛り上がる - 指令付き鬼ごっこ(教室)
概要:逃げる側・追う側に「指令」がある変則型鬼ごっこ。
やり方:「逃げるときは片足ジャンプ」「捕まえるときは後ろ向き」などの条件付き。
ねらい:体力+工夫力+笑いのあるゲーム - タイマー30秒ゲーム
概要:タイマーなしで“30秒”を体内時計で当てるゲーム。
やり方:「今から30秒です。いいと思ったら手を挙げて」など。ぴったり賞を称える。
ねらい:集中・沈黙・感覚の共有(静かな雰囲気で行える)
🌟空気を変えるレク(雰囲気リセット)
- サイレント並び替えゲーム
概要:声を出さずに並び順をそろえる静かな協力ゲーム。
やり方:「誕生日順」「名前の五十音順」などの指示に従って、声なし・身ぶり手ぶりで整列。
ねらい:非言語コミュニケーション力・集中力・協調性の向上 - カラーグループミッション
概要:指定色のモノを探してチームで集まるゲーム。
やり方:教室内から「赤」「青」などの色アイテムをそれぞれ探し、持ち寄ってミッション達成。
ねらい:チームワーク・観察力・柔軟な発想 - 静かなる○○選手権(消しゴム、鉛筆…)
概要:「どれだけ静かにできるか」を競うおふざけ系ゲーム。
やり方:「消しゴムをゆっくり動かす」「鉛筆を無音で転がす」などを個人またはチームで挑戦。
ねらい:集中とユーモアの融合・場の空気を整える - 空気読みゲーム
概要:その場の“空気”を読んで行動を変える心理ゲーム。
やり方:先生が音や動きをヒントに“何をすべきか”を出題し、子どもが察して動く。
ねらい:注意力・状況判断・感受性の育成 - 教室ババ抜き(イス移動など)
概要:イスをカードに見立てたアレンジババ抜き。
やり方:イスの裏に番号を貼り、“ババ”だけマークあり。順にイスを交換してババを回していく。
ねらい:ゲーム性+教室内の笑いを引き出す要素あり - 表情だけの会話タイム
概要:言葉を使わず“顔”だけで会話をしてみる時間。
やり方:「怒ってる顔」「ありがとうの顔」など、表情だけでメッセージを伝え合う。
ねらい:表現力・共感力・静かな集中の時間 - 自己紹介を変化球で(口調・動作)
概要:普通じゃない自己紹介で自分を表現するゲーム。
やり方:「ロボット風に」「早口で」「歌にのせて」などのテーマに合わせて自己紹介。
ねらい:表現力・ユーモア・お互いを知るきっかけに - 曖昧ルールゲーム
概要:「ルールがはっきりしない」中でどう楽しむかを問うゲーム。
やり方:「なんとなくで回すボール」「一応勝ち負けはあるけど曖昧」など。戸惑いながらも楽しむ。
ねらい:自由な発想・柔軟性・空気のリセット
🌟少人数対応レク(不登校・個別指導にも)
- ペア指遊び
概要:2人1組でできる、昔ながらの指遊びや手遊びを楽しむ。
やり方:「グーパー遊び」「親指キャッチ」など、リズムに合わせて指を動かす遊びを取り入れる。
ねらい:緊張をほぐす・ペアの関係づくりに最適。 - お題作文バトル
概要:与えられたお題で短い作文をつくって発表し合う遊び。
やり方:「もし空を飛べたら」「10年後の自分」など自由なお題を出し、1~2分で作文をつくって発表。
ねらい:創造力・表現力・聞く姿勢を養う。 - 一緒に折り紙チャレンジ
概要:同じ作品を見ながら、2人で協力して折り紙に挑戦。
やり方:1人が手順を読む、もう1人が折るなど役割分担して作品を仕上げる。
ねらい:協力・達成感・細かな手作業による集中力アップ。 - どっち派トーク
概要:「どっちが好き?」をテーマに意見を交換する軽トーク。
やり方:「犬派?猫派?」「夏が好き?冬が好き?」などの質問に対し、理由を話しながら盛り上がる。
ねらい:共感・違いの発見・会話の楽しさに気づく機会に。 - タイム共有ゲーム(沈黙で30秒当て)
概要:時間感覚と集中力を使う静かなゲーム。
やり方:「30秒経ったと思ったら手を挙げる」など、声を出さずに時間を感じて行動。
ねらい:集中力・静寂を楽しむ・自己コントロール感覚の育成。 - いっしょに一品図画(小さな紙)
概要:小さな紙に1人が一筆描き、もう1人が続きを描く共同アート。
やり方:動物の顔→体を描く、風景の左→右側を描く…など、リレー形式で1枚の絵を仕上げる。
ねらい:表現力・想像力・やさしい関わり合いのきっかけに。 - 好きな曲当てゲーム
概要:鼻歌やリズムだけで、自分の好きな曲を相手に当ててもらうゲーム。
やり方:歌詞はNG。メロディーを口ずさんだり、机を叩いたりしてヒントを出す。
ねらい:音楽を通じた交流・相手の好みを知る・笑いが生まれる。 - 1人×先生でミニゲーム(タイマーなど)
概要:少人数・個別の子に合わせた先生との1対1ゲーム。
やり方:「30秒以内に何回できるか」「○秒ぴったりに止められるか」など、タイマーを使ったシンプルゲーム。
ねらい:関係づくり・成功体験・信頼を積む時間に。
実際にやってみた!先生たちの声

実際にクラスレクをやってみた先生たちの声を聴いてみました。
- 「沈んだ空気が一気に明るくなった」(中学年担任)
- 「関係づくりの第一歩に、名前ビンゴが神だった!」(高学年担任)
- 「ごみばこボール、意外と盛り上がりすぎて驚いた(笑)」
- 「自分が一緒に楽しめることで、子どもとの距離が縮まった」
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「名前ビンゴ」は、新年度の緊張を一気にほぐしてくれました!子どもたちから「この人が○○さんか~!」と声が上がり、あっという間に会話が生まれて驚きました。(小学校4年担任)
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「ごみばこボール」、想像以上に盛り上がって体育のような熱気に(笑)「もう1回やりたい!」という声が続出。雨の日の救世主になっています。(小学校5年担任)
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「どっち派トーク」で、普段おとなしい子がすごく話してくれてびっくり!好きなことなら、こんなに自己開示できるんだ…と感動しました。(支援学級担当)
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「サイレント並び替え」は、ルールの中で集中する空気がとても良かったです。“静かに協力する”って、実はすごく教育的だなと感じました。(中学校1年担任)
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「タイマー30秒ゲーム」、思った以上に“心を落ち着ける練習”になる!わざと焦ってしまう子にも、「落ち着く」体験をプレゼントできました。(小学校3年担任)
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「ペアで折り紙」、仲良くないペアでも自然に協力できたのがよかった。完成したあと、「これ一緒に作ったね」と誇らしそうに見せてくれたのが嬉しかった。(小学校6年担任)
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「いっしょに一品図画」は、絵を通して会話が生まれるレアなレクでした。特別支援の子も、じっくりと描く時間に安心して取り組めました。(通級指導担当)
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「曖昧ルールゲーム」で、子どもたちの“ルールづくり”力に驚かされました!話し合いの必要性を自然に感じられる良いきっかけになりました。(小学校高学年担任)
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「他己紹介クイズ」、子ども同士の“相手を見る目”が育ちますね。ふだんあまり話していなかった子への関心が高まっていました。(中学校2年担任)
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「ペーパータワー」、完成度より“協力”に集中できる活動で感動しました。自分勝手な子が少しずつ譲る姿に、クラスの成長を感じました。(小学校4年担任)
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「声だけ伝言ゲーム」、クラス全体が自然と“集中”と“耳を傾ける力”を使っていた。普段とは違うスキルにスポットが当たるのが新鮮でした。(中学校1年担任)
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「ひとこと交換日記」は、たった1日でも心の距離がぐっと縮まりました。普段口にできない気持ちが、紙だと自然に出せる子もいます。(特別支援学級担当)
【まとめ】レクに正解はない!先生と子どもが一緒に“楽しむ”ことが何よりの学級経営

この記事では、学級経営の視点から、クラスレクを【目的別】にご紹介しました。
大切なのは、「楽しませる」ではなく「一緒に楽しむ」こと。
そして、クラスの課題を「楽しさ」というかたちでほぐしていく視点を持つことです。
あなたのクラスにも、“ぴったりの神レク”が、きっとあります。
さあ、「レク迷子」は今日で卒業!
子どもたちと笑い合える時間を、ぜひつくってくださいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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(執筆:ねこまる|支援員×教育サポート)