はじめに|「発達障害 種類」だけでは現場は見えない理由
こんにちは、ねこまるです。
小学校で特別支援学級の支援員をしています。
「発達障害 種類」と検索してこのページにたどり着いたあなたは、
きっと教室で出会う子どもたちに対して、どこか”違和感”を感じたことがあるのではないでしょうか。
発達障害はASD、ADHD、LD、知的障害などに分類されますが、
実際の子どもたちは教科書通りにはいきません。
キレイに3つに分類できるわけではないのです。
診断名や発達障害の種類だけでは見えない、微細な困り感が教室にはあふれています。
この記事では、発達障害 種類の知識を超え、教室で本当に必要な「サインを見つける力」を育てるためのヒントをまとめます。
教室でよく見かける「発達障害のサイン」とは?
発達障害のサインは、”ちょっと気になる”というレベルで現れます。
【チェックリスト|教室で見える発達障害のサイン】
- 指示が通らない(聞こえていない・理解できていない)
- 授業中に立ち歩き、教室を飛び出す
- 突然叫ぶ、独り言を言う
- 友達とのトラブルが頻発する
- 読み書きや計算に極端な苦手さがある
- 感覚過敏(音・光・触覚など)を示す
- 予定の変更に極端に弱い
こうしたサインを見逃さず、「あれ?どうしたんだろう?」と立ち止まれることが、支援の第一歩です。
発達障害の種類別|教室で見えやすい特徴まとめ
発達障害 種類ごとに、教室で現れやすい特徴をまとめました。
【ADHD】- attention deficit hyperactivity disorder [注意欠陥多動性障害]
「小児期に出現する、注意力散漫と多動を特徴とする症候群」のことです。
- 落ち着きがない、手足を動かす、席を立つ
- 思いついたことをすぐに口に出す、行動に移す
【事例】授業中に独り言を言いながら歩き回る子。本人もコントロールできず困っていた。
【ASD】- acute stress disorder [急性ストレス障害]
- 対人関係がぎこちない、ルールを頑なに守る
- 自分なりのこだわりを優先する
【事例】「自由に書いていいよ」と言ったら全く手が動かなくなった子。 具体的な指示を求めていた。
【LD】- learning disability [学習障害]
- 読み書き・計算など、特定分野で著しい困難
【事例】音読は流暢だが、漢字が全く書けない子。 学習障害(LD)の特性が背景にあった。
【知的障害】ー 全身性神経発達障害
- 全体的に学習のペースが遅い
- 集団行動が難しい、状況理解に時間がかかる
【まとめ表】発達障害 種類×教室での特徴チャートも付けると視覚的に理解しやすいです。
「発達障害 種類」で分けられない子どもたちにどう向き合う?
教室には、分類だけでは説明できない子どもたちがたくさんいます。
🧩 事例|ASDとADHDの混在型の子
- こだわりが強くマイペースだけど、衝動的に走り出すこともある。
- 通常の分類では対応が難しかったが、柔軟な支援で安定した。
🧩 事例|グレーゾーンの子
- 目立った問題はないが、集団活動で「なんとなく浮いている」。
- 小さな違和感に気づき、支援につながった。
重要なのは、発達障害の種類を当てはめることではなく、 “今、この子はどんな場面で困っているのか”を見ることです。
通常級でもできる!発達障害のサインに気づいたらするべき支援
支援は特別なことではありません。通常級でも、すぐに始められる小さな工夫があります。
【すぐできる支援例】
- 活動の見通しを黒板に書く
- 席を静かな場所に配置する
- 一対一で短く指示を出す
- 選択肢を示して意思決定をサポートする
🧩 事例|見通しを示しただけで落ち着いた子
黒板に「今→これからやること→終わったら何をするか」を書いたら、離席が減った。
🧩 事例|席を中央寄りに移したら集中できた子
窓からの刺激が減り、授業に集中できるようになった。
小さな支援が、子どもたちの安心につながります。
まとめ|「発達障害 種類」より、子どもたち一人ひとりを見る力を
発達障害 種類の知識は確かに大事です。
でも、それだけでは教室のリアルには対応しきれません。
- 困っているサインに気づくこと
- 支援が必要かどうかを診断に頼らず考えること
- 小さな行動を起こすこと
これらが、教室でできる一番の支援です。
「発達障害 種類」という分類を超えて、 子どもたち一人ひとりを支える視点を、今日から一緒に育てていきましょう。
・・・・・・・・・・
最後まで読んでいただきありがとうございます。
他の記事も読んでいただけたらうれしいです(=^・^=)