読書の時間

ある朝突然、“教員もうムリだ”と思ったら読みたい本ベスト10|辞めない自分を守るための読書の時間

こんばんは、ねこまるです。

この記事を読んでいるあなたはきっと、
「このままの毎日を続けていて、大丈夫なんだろうか…」 そんな思いを抱えているのではないでしょうか。

毎日遅くまでの授業準備、部活の指導、保護者対応、職員会議。 帰宅は夜22時すぎ。
コンビニ弁当を食べて、気づけば寝落ち。

「辞めたい」と口に出すほどではないけれど、
ある朝、ふと「もうムリかも」と感じてしまった。

それは、あなたの中にある“危険信号”が光っているサインです。

今回は、そんなあなたの心をそっと守ってくれる「本」を紹介します。

「辞める/辞めない」の判断をすぐにするのではなく、
“いまの自分”と少しだけ向き合ってみる。 そんな時間を持ってもらえたら嬉しいです。

本ベスト10|辞めない自分を守るための“こころの本棚”

① 『しんどい心にさようなら』(大野 裕)

「頑張っているのに疲れるのは、あなたが弱いからではありません」

この本は、まじめで責任感が強い人ほど心をすり減らしてしまう理由を、 とてもやさしい言葉で解き明かしてくれます。

✔ CBT(認知行動療法)の視点から、心の整理法を紹介 ✔ 「考え方のクセ」に気づくだけで、ちょっとラクになる ✔ 心のモヤモヤが“理由ある疲れ”だったとわかる一冊

② 『気にしすぎな人が自分のままでラクに生きる本』(石原加受子)

「空気を読んで、誰にも迷惑かけたくない」 そう思って無理をしていませんか?

本書は、“自分を後回しにするクセ”をやさしくほぐしてくれる本です。

✔ 自分の気持ちを言葉にする練習ができる ✔ 「ちゃんとしなきゃ」を手放すヒント ✔ 我慢しすぎる教員にこそ読んでほしい

③ 『今日も心が疲れたあなたへ』(宮口幸治)

疲れたときは、頑張り方を変えてみる。

この本は「心が疲れた人」への優しい手紙のようなエッセイです。

✔ 一話完結で読みやすい ✔ 教員向けではないけれど、まさに教員に刺さる話が多い ✔ “休むこと”がちゃんと必要なんだと思える

④ 『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』(中村恒子)

がんばりすぎるあなたへ。

精神科医として50年以上現場に立ち続けた著者の言葉は、 “力を抜いて生きる”ことの大切さを教えてくれます。

✔ まじめであることのリスクを知れる ✔ 「まぁいっか」と言えるようになる ✔ 年配の知恵に、ほっと肩の力が抜ける

⑤ 『教員という仕事』(尾木直樹)

「なんで教員になったんだっけ?」

そんな風に“原点”を思い出したいときに読んでほしいのがこの本。

✔ 教育に携わることの喜びを再確認できる ✔ 「つらいけど、やっぱり子どもたちといたい」と思える人におすすめ ✔ 教育者の誇りを取り戻せるかもしれません

⑥ 『先生、しんどいんです』(井上広之)

タイトルだけで共感してしまう一冊。

現役の教員たちのリアルな声と、そこに寄り添うカウンセラーの視点。 「教員って、やっぱり特別にしんどい仕事なんだ」と思えることで、 気持ちが救われる人は多いはず。

✔ 教員の声がそのまま収録されている ✔ “共感してくれる人がいた”という安心感 ✔ 読むことで、自分を否定しなくてよくなる

⑦ 『休む技術』(西多昌規)

「休んでいい」と言われても、うまく休めない── そんなあなたのための“休み方入門”。

✔ 科学的な「休息の方法」を具体的に解説 ✔ 忙しさに慣れすぎた人こそ、読んでほしい ✔ 「仕事を減らせないなら、せめて休み方を変えてみる」

⑧ 『そのうちなんとかなるだろう』(武田砂鉄)

重たい空気をスッと抜いてくれる、“肩の力が抜ける本”。

文章にユーモアがあり、読むだけで「ま、いっか」と思えるようになります。

✔ しんどい夜のおともにぴったり ✔ 教育現場の話ではないけれど、共感できることが多い ✔ がんばりすぎた頭を「休ませる本」

⑨ 『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(佐々木典士)

物を減らすことで、心が整う──

「部屋の乱れは、心の乱れ」とも言われるように、 この本を読んで“何を捨て、何を残すか”を見つめなおすと 心のモヤモヤも少し晴れるかもしれません。

✔ ミニマリストの考え方から、心を軽くするヒントが見つかる ✔ 「忙しすぎて部屋がぐちゃぐちゃ」な人にこそ読んでほしい ✔ もの=時間・人間関係にも応用できる視点

⑩ 『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)

一気に生き方が変わるわけではない。 でも「自分の人生って何だろう」と考えることができる。

アドラー心理学の思想をベースに、 「他人の期待ではなく、自分の人生を選ぶ」勇気を与えてくれます。

✔ 辞める/続けるの前に、人生全体を見つめなおせる ✔ 論理的だけど感情にも刺さる名言が満載 ✔ 「今すぐ変われなくていい」ことに安心できる

 

⁺α 『生命の暗号』(村上和雄)

この本のテーマは「人間は遺伝子のスイッチ次第で、いくらでも変われる」ということ。
実は、私たちの体の中にある約6万個の遺伝子のうち、
常に働いているのはほんの数パーセント。
残りのほとんどは、今も眠っている可能性だと言われています。

驚くのは、そのスイッチのON/OFFを決めるのが、
薬でも治療でもなく、「心の持ち方だ」ということ。

たとえば、「ありがとう」「楽しい」「自分を信じてみよう」といった前向きな気持ちは、
健康や回復に関わる遺伝子を活性化することが、実験でわかってきているそうです。

「でも、そんな前向きな気持ちが出てこないから困ってるんです…」
そう思ったあなたにこそ、読んでほしい。

なぜならこの本は、「前向きに生きろ!」と押しつけるのではなく、
「人って本当にすごい存在なんだ」という事実を、
科学の目線でやさしく教えてくれるからです。

ページをめくるごとに、「もう少し、自分を大事にしてみてもいいかも」と思えてきます。

教師の仕事は、見えないところでたくさんのエネルギーを使います。
がんばることが当たり前で、「休む」ことや「弱音」をどこかでタブーに感じてしまう人も多いかもしれません。

でも、「あなたが笑うこと」が、あなたの遺伝子を変え、人生を変えていくとしたら、
今日一日、少しでも自分にやさしくしてみようかなと思いませんか?

『生命の暗号』は、
そんなふうに「自分の中に希望のスイッチがある」と教えてくれる本です。

あなたが少しだけ呼吸を深くできる夜に、この本がそっと寄り添ってくれますように。

まとめ|「読むこと」も、立派な“自分を守る行動”です

今回紹介した本は、「辞めなさい」でも「我慢しなさい」でもなく、
ただ静かに、あなたのそばにいてくれるようなものばかりです。

● 頑張っている自分を責めないこと
● 今のままでも悪くないと知ること
● 少し視点を変えることで、世界が違って見えること

本を読む時間すらない日々かもしれません。 でも、1ページでも、1行でも、
読めたらきっと、 明日の朝が少しだけ違って見えるはずです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
他の記事も見ていってくれたらうれしいです(=^・^=)